【本音】警察女子のサバイバル

女性警察官の異動希望は通らない?カラーガード隊への「強制スカウト」と断れない組織のリアル

2026年1月31日

こんにちは、私はある県警察で12年間、警察学校生活や現場を経験してきた元女性警察官ママの omi です!

突然ですが、皆さんは警察官の「花形」と聞いて何を思い浮かべますか? 犯人を追い詰める刑事? それとも白バイ隊員?

実は、女性警察官の世界には、もう一つの強力な「花形」が存在します。それが、県警の看板娘とも呼ばれる「カラーガード隊」です。

華やかな衣装に身を包み、スポットライトを浴びて舞う彼女たち。 でも、もし……「現場でバリバリ働きたい!」と燃える新人警察官が、その華やかな舞台を「1ミリもやりたくない」と拒否したらどうなるか。

今回は、私が経験した、国家機密漏洩レベル(!?)の圧力を感じた恐怖の「入隊スカウト取調べ」の全貌をお話しします。

「カラーガード」という言葉を聞いたことがありますか?

警察組織の広報を担い、県民と警察を結ぶ「音の架け橋」として活動する県警音楽隊。その中で華やかに舞うのがカラーガード隊です。

彼女たちは、まさに「県警察の看板娘」そのもの。 県内各地のイベントで演奏や演技を披露し、常にスポットライトを浴びる存在です。

警察学校を卒業して1年。実習を終え、ようやく「一人前の警察官」として認められる頃、ある選抜が行われます。

それが、このカラーガード隊への異動でした。

しかし、ここに至るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

カラーガード隊という華やかな舞台を夢見る前に、私が現場で叩き込まれたのは、一人の新人警察官としての「極限の日常」です。私が新人時代に見た、激務と睡魔に抗う「地獄の3日間」をこちらに綴っています。この経験があったからこそ、後の選抜にも立ち向かうことができたのかもしれません。

👉 【元女性警察官の激白】新人時代は「地獄の3日サイクル」!私を待っていたのは激務と気絶の日々


女性警察官の花形?カラーガード隊への異動拒否が「取調べ」に変わった日

ある日、カラーガード隊への入隊希望調査表が配られました。

私の本音は「1ミリもやりたくない」。 しかし、警察組織がそんなシンプルな本音を受け入れるはずがない。そう考えた私は、「行けと言われれば行く」という、当たり障りのない回答でその場をやり過ごそうとしました。

しかし数日後。私の元へ、現役カラーガード隊の女性先輩方がこぞってやってきたのです。

先輩警察官
先輩警察官

なんで行きたくないの?」

先輩警察官
先輩警察官

ダンスが嫌いなの?」

先輩警察官
先輩警察官

「女性警察官の花形なのよ?」

先輩警察官
先輩警察官

「人前に出るのが恥ずかしいだけ?」

先輩警察官(圧)
先輩警察官(圧)

「除隊後は希望の部署に行ける特典もあるのに!」

「えぇっと…、やりたくありません…」
(心の声:踊るために警察官になったんじゃないんだよなぁ…)

私

怒涛の詰問「やりたくありません」と正直に伝えた瞬間、先輩方の笑顔は「凶悪犯を見る目」へと変わりました。

舞台は警察署。雰囲気は、まさに「刑事の取調べ」そのものです。 「ただの旗振りを断っただけなのに、私は今、国家機密を漏洩したレベルの罪を背負わされている……」

話はどんどん「国家反逆レベル」にまで膨れ上がり、私の供述は右往左往。 最後には、罪の自白にも似た「……行きます」という言葉を絞り出し、先輩方の取調べは完遂されたのでした。

敏腕プロデューサー気取りの上司

取調べを終えた私を待っていたのは、上司による「スカウト」でした。

「お前、そろそろカラーガードに異動だな」
「お前ならセンターを狙えるぞ!」
「行けば昇進間違いなしだ、署の代表なんだからな!」

上司はまるで敏腕プロデューサーか、アイドルのスカウトマン。 キラキラした目で「すごいチャンスだ」と訴えかけてきます。

そんな上司を横目に、私の心は冷ややかでした。

「私は踊りたくて警察官になったんじゃない。現場で事件を解決したいのに……」

私

しかし、私の願いも虚しく。 内示の日、私の名前はカラーガード隊への異動者として読み上げられました。

組織にとって私は「システムエラー」だった

当時、警察組織が描く「女性警察官の幸せ」とは、「花形のカラーガードで華々しく活躍すること」という押し付けに近い形であったことは間違いありません。

それを拒否することは、組織にとって理解不能な「システムエラー」だったのでしょう。

「現場で泥臭く働きたい」という真っ当な正論が、この異常な空間では「理解不能な供述」として扱われる。

こうして私は、やむなくカラーガード隊員として、2年間にわたる過酷な訓練の日々に身を投じることになったのです。 その驚きの演技と訓練の実態については、また別の記事で。


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カラーガード隊という「広報の顔」としての活動は、私の警察官人生の中でも特に輝かしい思い出です。しかし、その華やかさの裏には、女性警察官という非常に狭き門をくぐり抜けた者だけが感じる、特有の苦悩や葛藤もありました。

「女性だから」という目に見えない壁と、どう向き合い、どう乗り越えてきたのか。

私が12年間のキャリアの中で見てきた、女性警察官の「知られざるリアル」をこちらに綴っています。あなたのキャリアを考える上でのヒントになれば幸いです。

👉 「女性枠はたったの10名」倍率13倍の壁を越えた先に待っていた、女性警察官の知られざる苦悩とリアル

「女性枠はたったの10名」倍率13倍の壁を越えた先に待っていた、女性警察官の知られざる苦悩とリアル

2026/2/2  

「女性が警察官になるのは、やっぱり大変?」そんな不安を抱えるあなたへ。元女性警察官のomiが、倍率13倍の採用枠、男女一緒の過酷な訓練、現場で直面した「性別の壁」など、12年間の現役生活で味わったガチのリアルを赤裸々に公開します。理想と現実のギャップを知った上で、それでも夢を追いかけたいあなたの「覚悟」を後押しする、資料には載っていない裏話です。

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元警察官ママ/omi

小学校の頃からの夢を叶えて警察官に。 ある県警察で12年間、警察学校、交番勤務、広報県民課(音楽隊)、生活安全課と歩んできました。現在は結婚・妊娠を機に退職し育児奮闘中。 「当時のリアルな裏側」を女性目線でブログに綴ります。

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