こんにちは!元警察官ママの omi です。
「警察の音楽隊って、華やかでかっこいい!」
イベントなどで、ピシッと揃った制服姿で旗を振るカラーガード隊を見て、そう憧れる方も多いのではないでしょうか。
でも、その笑顔の裏側に
- 「昇進してはいけない」
- 「妊娠してはいけない」
という残酷な暗黙の了解があるとしたら……?
今回は、身長155cmという歴代最小サイズでカラーガード隊に抜擢された私の、「異常すぎる日常」の実録をお届けします。
1. 異例の抜擢:身長155cmの挑戦
本来、カラーガード隊には厳しい選別基準がありました。
- 身長165cm以上(見栄えのため)
- 高卒区分(若さ重視)
- 独身・未婚
しかし、私の期は人員不足からか、その基準が突如として崩れました。
「かき集められた」メンバーの中に、155cmの私がいたのです。
「え、私がカラーガード? 基準より10cmも低いのに?
……嫌な予感しかしない。」
案の定、その「抜擢」は、想像を絶する過酷な日々の幕開けでした。
2. 「暗黙の了解」という組織のリアル
カラーガード隊に配属される際、耳を疑うような「掟」を言い渡されました。
- 昇進試験に合格してはいけない
「合格してしまうと異動となり、隊に欠員が出てしまう」という理由です。
つまり、数年間は警察官としてのキャリアアップが完全にストップすることを意味します。 - 妊娠してはいけない
「衣装が入らなくなる」「激しい動きができない」……。
女性としてのライフプランよりも、組織の「見栄え」が優先される世界。
私たちは、一人の警察官である前に、組織を飾る「動く花瓶」であることを求められていたのかもしれません。
3. 地獄の2ヶ月:朝7時〜夜22時の「監禁」訓練
デビュー前の2ヶ月間は、まさに地獄でした。
- 密室での特訓
先輩7人と、逃げ場のない練習室。 - 残業代ゼロ
公務員の枠を超えた、休日返上のサービス残業。 - 155cmのハンデ
周りの隊員と身長差が10cmあります。旗の高さを揃えるためには、人一倍腕を高く上げ、誰よりも大きく旗を振らなければなりませんでした。 - 朝起きたら、箸が持てない。
全身の激しい筋肉痛で、食事すらままならない毎日。それでも夜22時まで、号令が響き続けました。
4. デビュー戦:嵐の中の「格闘」
観客の目には「優雅に舞う旗」に見えていたかもしれません。
でも、実際は「強風で凶器と化したフラッグ」と、「慣れないミニスカートのコスチューム」との命がけの格闘です。
必死に笑顔を作り、風に持っていかれそうな旗を力ずくで抑え込む。
動けば動くほど短いスカートは舞う……。
終わった後に感じたのは、達成感というよりも「なんとか無事に終わった」という安堵感だけでした。
5. 結び:あの過酷な日々があったから
今振り返れば、あの生活は間違いなく「異常」でした。
しかし、あの過酷な経験があったからこそ、今の私には「最悪を想定して、最高に備える」という警察官の根幹が、血肉となって流れています。
理不尽な掟、肉体の限界、組織の闇。
それら全てを乗り越えたからこそ、今の私はどんな困難も「あの2ヶ月に比べれば」と笑い飛ばせるのです。
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