誰も知らない女性警察官

「ハコヅメ」ファン必見!元警察官が共感した「笑ってはいけないお誕生日」と、あの違和感

2025年5月29日

【元女性警察官がぶっちゃけ】「ハコヅメ」は神漫画だけど…「相棒」なんて存在しませんからっ!

警察官もののドラマ、映画、漫画って、本当に数えきれないほどありますよね。私も大好きで、ついつい見入ってしまうのですが、元警察官の目線で見ると、時々心の中で

「え?何それ?
「おいおい、そんなことはないだろ!」

と、盛大にツッコミを入れてしまうシーンに出くわすんです。

今回は、そんな私のツッコミが止まらなかった、でも愛してやまない作品「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」について、その「違和感」を熱く語らせていただきます!


「ハコヅメ」は警察官のバイブル!…だけど、あの設定は「何それ!?」

「ハコヅメ」は、作者の泰三子さんが元女性警察官ということもあり、警察官の「あるある」が驚くほどリアルに描かれている神漫画です。読んでいて「そうそう、これよ!」と共感が止まらないんですよね。まるで自分の警察官時代を覗かれているかのような錯覚に陥るほど。

ドラマ化もされて、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが主演を務めました。ドラマもめちゃくちゃよかったんですよ。ただ、

「こんな可愛い警察官が揃ってる訳があるか!!」

という、全国の警察官が心の中で叫んだであろう、あの「美男美女問題」については、一旦置いておきましょうかね(笑)。

さて、そんな「ハコヅメ」の中で、私が思わず「何それ!?(衝撃)」と声に出してしまった設定があるんです。それが…

「ペアっ子・ペア長」

いや、何それ!?!?


「相棒」なんて夢のまた夢!警察官は「ソロ活動」がデフォルト

そもそも、警察の世界に

「相棒」なんて存在しませんからっ!

ドラマや漫画では、いつも同じパートナーと行動を共にして、お互いのことを知り尽くしている…みたいな描写が多いですよね? でも、実際の現場では、事件や事故現場に行くときは確かに2人以上で行くことが多いですが、それは「その時、担当係の中で空いてる人」や「たまたま手が空いた人」の中からササッと組んで向かうだけなんです。

警察も、ご多分に漏れず人手不足の嵐! 係(部署)を越えて、手が空いている人を捕まえては「ちょっとこれお願い!」と頼むのが日常です。「相棒」とか「ペアっ子」とか言ってる暇なんて、正直、1ミリもないんですよ!


藤原竜也さんも驚愕!「一人で来るなんてある?!」

最近の警察は、とにかく「効率」が重視されます。先日、俳優の藤原竜也さんのラジオ番組「藤原竜也のラジオ」でも、こんな話題が出ていたそうです。

「女性警察官が1人で防犯カメラ映像の確認に来た」
「1人でくるなんてことある?!」

藤原竜也さんも驚いていらっしゃいましたが、

全っっっ然ありますっ!!

むしろ、防犯カメラ映像の回収に何人もの人員を割けるほど、人員も経費も余裕がないのが現実なんです。警察官だって、コストカットの波とは無縁ではないんですよ…。

私が新人の頃なんて、交番のあの白いカブ(バイク)に乗って、1人で交番の管轄内を爆走(パトロール)してましたし、職務質問したり、交通違反切符切ったり、巡回連絡(警察の家庭訪問みたいなやつ)も1人でガシガシ回ってました。本当に、ほぼほぼ1人行動がデフォルトでしたね。

当時はまだスマホも普及していなかったから、パトロール中、たまに

あれ…ここどこだっけ…?

と迷子になったりもしました(笑)。

今、ドラマや漫画で「相棒」や「ペアっ子」の絆が描かれているのを見ると、「相棒いたら、また楽しかっただろうなぁ〜」なんて、羨ましくなってしまいます。


全国の警察官が泣いた!?「ハコヅメ」至高のリアル回

そんな「ハコヅメ」の中で、私が一番好きな話は、50話の「笑ってはいけないお誕生日」です。

警笛の音が出ない負の連鎖、点検中にトラブルが起きた時の「リアル笑ってはいけない感」…もう、大好きすぎて何度読み返したか分かりません! この話が本当にリアルすぎて、おそらく全国の警察官が「わかる〜!!」と共感の涙を流したと思います。

このお話はドラマでも描かれていて、漫画でもドラマでも、本当に大好きなんですよね!

「ハコヅメ」は、フィクションでありながらも、警察官の日常の苦労や喜び、そしてちょっとした「あるある」を、これでもかとばかりに描いてくれる神作品です。だからこそ、たまに出てくる「ないない」設定も、ご愛嬌として笑って許せるんですよね!

皆さんも、次に警察官ものの作品を見る時は、ぜひ「相棒」の有無や、パトロールの様子に注目してみてください。意外な発見があるかもしれませんよ!

  • この記事を書いた人

omi

小学校頃から警察官になる!と夢を追いかけ続けました。K県警察に就職し、警察学校、交番勤務、広報県民課、生活安全課と勤務。「女性警察官」ならではの悩みもたくさん経験。結婚・妊娠を機に退職し、現在はK県を離れて育児奮闘中。12年間の警察経験を女性目線のブログに。

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